2016年1月13日、国際会計基準審議会(IASB)は、「リース」(Lease)を公表しました。
これまでのIAS第17号「リース」では、投資家等が企業のリース資産及びリース負債を正確に把握することが難しい環境にありました。IFRSないしUS GAAPを適用している上場企業において、リースに関する取り決めの約85%がオンバランス処理されていないと見積もられています。これは、これまでのリース処理は、「ファイナンス・リース」か「オペレーティング・リース」に分類されるためです。この分類が、投資家にとって企業間の比較を難しくしていました。IFRS第16号「リース」は、(限定的な例外を除き)すべてのリースについて資産及び負債の計上を要求しています。
IFRS第16号は、2019年1月1日以後開始する事業年度から適用されます。また、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」を適用する企業は、早期適用が認められています。