IASBは、のれんの会計処理として減損のみアプローチの継続を暫定決定しました。

2022年11月開催の会議で、IASBはのれんの会計処理として減損のみアプローチの継続を暫定決定しました。この暫定決定は2014年のIFRS第3号「企業結合」の適用後レビュー(PIR)から始まった、「のれんの事後の会計処理」の議論を締めくくるものです。


IASBは適用後レビューで得られた利害関係者からのフィードバック、2020年3月に公表したIASBのディスカッション・ペーパー及びその後のリサーチ結果を考慮しました。IASBはこれらの幅広く収集した証拠について、減損のみアプローチを導入した際の意思決定を変更するだけの説得力のある論拠はないと結論付けました。


なお、IASBは企業結合について以下の提案も検討しています。
①現行のIFRS第3号の開示要求事項に、企業結合後の業績情報等を追加する
②減損テストの改善と簡素化
今後のIASBの議論において、これらの提案を公開草案として公表するか、検討します。


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